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ん…?
ちょっと待て。そもそも、何故この馬鹿がここに――‥
「おい、お前今すぐ帰れ」
岬の額から冷や汗が伝う…
「え゙~ やだよ」
ふざけるなっ!!!
「お前、他の役員はどうした!!?いーや、それよりもっ 大臣たちにきちんと言って来たのか!? 外出するって」
アシスの肩を物凄い形相で掴みかかる岬は‥‥怖い…
「アハハハー♪やだなぁ、俺がそんな面倒くさい手続きとかするわけないじゃん☆ だってさ~ 仕事しろってアイツらも五月蝿いしー… 逃げてきた♪
あ、まぁ手続きしてる暇がなかったっていうのも事実なんだよねぇ」
いや、意味がわからん
「ふざけんな。こっちは家出してる最中なんだぞ?!!父さんたちにバレたらどーしてくれるんだ!!!?」
い、えで…??
周りは首を傾げる…。が、岬は自分の発言に気づかない
「アシスっっ!!!ふざけるなよ!?お前は僕の今までの苦労を水の泡に変える気か!!? 僕が… 僕がっ 父さんたちに軟禁されてもいいって言うのか!!!? あんな男と婚約しろ、というのか?!!」
「ちょっ!!? く、クリフェイドっ!!?お…落ち着いて… く、首ッッ絞まってるからっ!」
「し…室長ォォォ!!?王子の首!首が絞まってますって!!!手を退けてくださいっ!!」
シフォンの声に、ハッと我に返った岬は気まずそうに目を逸らすと苛立ちからか小さく舌打ちする。
「ケホッ!… あ゙ー死ぬかと思った; ハァ…まさか本当だったの??あの話… 」
「………軟禁って‥ 霧島、お前… しかも家出って、どういうことなんだ?」
クラス委員長、川島が眉をピクリと動かす
しまった…
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