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『つーことで、吐け。洗いざらい吐けよ』
岬の真っ正面に立ち、岬のすぐ後ろにある車の窓に、トン…っと手を置き岬を挟んだ。
ちょっと待て!!この状況はなんだ!?
岬はありえない状況に全身から冷や汗が出てくる‥
『ちょ…っ!?; ゆ、結城先生!!この状況はあまり良くな『何言ってんだ?これは取り調べだ』
結城先生の顔が徐々に近づいてくる‥っ つか、いや、何が取り調べだ!!こんな取り調べがあってたまるか!!
岬が拳に力を込めようとした途端、結城が岬の耳元でボソリと言った。
『いいのか?テレビ局来てるけど?』
くそっ… 父さんたちにバレるわけにはいかないし‥っ
『眼鏡邪魔だな』
『ちょ…っ!』
ひょいと掛けていた眼鏡を取られ、岬は睨む。
『……あれ?赤?お前の瞳…… 前、碧じゃなかったか?』
結城の言葉にハッと気づいた岬は苦虫潰した表情になる。
まずい…
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