春の風に吹かれて
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「まあ一応、大学生、やね。」 一応も何も大学生である。しかし男は勉強らしい事は一切していない。日本の大学生の大半がそうであるとするならば、この男も例外ではなく、日々をダラダラと過ごしているだけであった。 そういった後ろめたさからかどうかは判別しかねるが、男はとにかく「一応」とつけたのであった。
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