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その状況を見て焦る龍馬は打開策を練り始め、それを実行に移す。
爪牙は『自業自得だ』と思いながら先程まで居た所に戻り、読み掛けの本を読み直す。
・・・・と、思ったが。
「ああーっ!!負けたー!!」
龍馬の大声で、その考えは掻き消された。
爪牙から嫌悪感たっぷりの眼差しで見られている事に気付いていない龍馬は更に・・・・。
「クソー・・・・こうなったら、泊まり込んででもクリアしてやる!!」
「はぁ!?」
と、午前中の話題を掘り返した。
更に更に・・・・。
「龍馬が止まるならアタシもー!」
「それなら次いでに僕も」
「ざけんな!誰が泊めるか!」
便乗してくる二つの声に、とうとう爪牙の堪忍袋の緒が切れた。
――・・・・これが、彼等が普段何事もなく過ごしている現実。
正常に歯車が回っている状態。
そう『正常』に・・・・――
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