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「こんにちは」
「あ、どう……も、?」
「久しぶり、だね」
「ッ…―――」
変わらない、あの日と同じ姿。
半袖のTシャツと短パン。晒された手足は、少し健康的に色付いていて、どこか官能的で。
「ただいま、…いや、おかえり」
俺はただ、手を伸ばした。
もう、どこか遠くへ行ってしまわぬようにと、強く、強く抱きしめる。
あの日と変わらない、君のかおりが広がった。
「ずっと、待ってたよ」
君はまた、俺の前に現れて。
「ずっと、好きだった」
「今も変わらずに」
あの日と同じ蝉時雨。
END
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