02.恋哀

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恋と言いきるには、 あまりにも苦しくて辛い。 貴方を目で追っていたことに気づいた時には、もう重症だった。 好きになりすぎていたんだ。 少し背の高い貴方を目で捕らえては、貴方が気づく手前まで追い続けて、 僕より少し低い声が発せられる度、ただその声だけを拾い集める。 「おはよう」 「お、おはよ…」 貴方にとっては、何気ない挨拶で、僕の心は激しく脈を打つ。 こんなにも、僕は貴方が好きなんだ。 貴方の綺麗な目を見て話すことも、貴方と笑い合うことも、無いかもしれない。 たとえこの手が届かなくても、 僕はひたすら、貴方の背中を追いかける。 その一方で、矛盾した僕。 いっそのこと、嫌いになれたら。 貴方に嫌われたら。 この辛い想いも忘れられるのかな。 誰かに夢中になるのが怖くて、 いや、自分自身が怖くて、 僕は静かに泣き続けた。 僕の気持ちは、どこに向かえばいいのですか…。 ただ、貴方が幸せなら、 貴方が笑っているのなら、 僕はそれだけでもいい。 やっぱり僕は、貴方が好きです。   END  
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