6人が本棚に入れています
本棚に追加
「…知火さん、不知火さん…」
あ~、優しい声だ…
夢っていいなぁ…気持ちいいなぁ…
「仕方有りませんね…」
ゴソゴソ…「不知火さん、起きて下さい!」と、いきなりマウントポジションでコブラクローで締め上げられる
あっ、ダメ…それ以上締めたら死んじゃう…
「ここでは死ぬ事はありませんから起きないと容赦は致しませんよ」
いや、起きようとしてるんです…起きたいんです…でもマウントポジションでコブラクローなんかされてるから自由になるのは下半身だけで起きられないし声も出ないんです…
「仕方有りません…それでは…」
あっ💡コブラクローが外れた💡
声が出せると思った瞬間テキサスクローバーホールドを極められたオレ…
「い…痛ってぇぇぇぇぇ~!」
恥も外聞も無し…速攻で右手がタップしてましたよ…
…ってか、しずるさん、起きない人達はこうやって起こしてるんですか…?
起き上がって、しずるさんに「しずるさん…もしかしてプロレスマニア?」と訊くと耳まで真っ赤になって「実は…そうなんです…」と小さな声で…
「不知火さんはプロレスマニアな女の子は嫌いですか?」と訊かれ、「嫌いじゃないよ、オレもプロレス好きだし」と応えると、しずるさんは嬉しかったのかプロレスについて語り出し…タイガージェットシンの新宿路上での猪木襲撃から衝撃の腕折りや、今度かけて欲しい技のリクエストやら…意外なギャップ…💧
で…本題はなんなのか訊くと「あら、いけない 晩御飯ですよって呼びに来たんでした あっはっはっは」
あっはっはっはじゃないですよ…あのコブラクローは死ぬかと思ったんだから…とは女の子に言えないオレだった…
最初のコメントを投稿しよう!