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KOKI side
俺はこの辺りを仕切っている。自己流で喧嘩やボクシングを習い、チャンピオンになった。
この辺りは普段人が通るようなところではない。
俺には3人の仲間がいる。北山、横尾、二階堂。こいつらは俺が拾い、俺が育てた。
どしゃぶりの雨の中、俺たちが歩いていると、
「 チャンプ、あれ 」
「 ん? 」
北山が指指した先は俺達のナワバリに座り込む男。
俺はその男の前まで行き、男の肩辺りの服を掴みあげる。
男は俯いたまま、動かない。
「 お前何者だ?どっから来た? 」
質問にも答えない男に、俺がイラッときた時、
「 ……た…い……すけ? 」
北山の一言に、男がゆっくり顔を上げた。
「 宏……ッ 」
男はそう言うと、ガクリと崩れ落ちた。俺はとっさにソイツを抱きかかえる。気絶してるみたいだ。
「 とりあえず、運ぶか 」
「 俺が運びます! 」
そう言うと北山は俺から男を抱きかかえた。
‐STOP‐
( CPに迷って断念 )
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