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その後、代わる代わる男たちが満足するまで犯され、行為が終わればあっけなく解放された。 「 ひ‥ろ、みつ……っごめ、ん……ご…めっ 」 恐怖から抜け出した安心感と、先ほどまでの行為の疲労感から、太輔はその場にしゃがみ込んでしまう。 「 …た…いす…け? 」 ふと聞こえた、聞き覚えのある声…。すぐに声の主が分かる。太輔が一番大好きで、聞きたかった声だ。 「 宏光…なんで… 」 「 …用事の帰り。てかお前なんでそんな格好してんだよ? 」 そう言って、しゃがみ込む太輔の手首を掴んで立たせようとした。‥が、パシンッと乾いた音と同時に、宏光の手が振り払われる。 「 ぁ…、ご…めっ…、ごめ…なさっ… 」 「 た、太輔!?どうした? 」 先ほどまでの行為がフラッシュバックした太輔は、ガタガタと震えて、頭を抱えた。うわ言のように"ごめんなさい"を繰り返す。 「 太輔?俺だよ、分かる?大丈夫…俺は何もしないから、大丈夫だよ… 」 「 …宏光っ…、宏光…っ 」 北山の存在を確かめるように、抱き締める北山にすがりつくように、太輔は北山の腕の中で泣き崩れた。 今までの太輔の行動から、何をされたのかなんて分かり切ったことだ。 「 太輔、俺ん家そこだから行こうぜ、立てるか? 」 「 ん…な、んとか 」 フラつく足に力を入れ、北山に肩を借りて家に向かう。 _
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