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「なんでそんなこと」
私は彼に苛立ちを覚えた。
「まぁ、聞いてみなきゃわかんないけどね」
私の気持ちに気付いたのか、華織はわざとおどけた言い方をした。
「私さ、今から小橋君に話し聞いてくるからさ、美菜子は、紗由と話ししてきた方がいいよ」
「え?でも」
「いいから、小橋君と話しついたら私も行くから、ともかく美菜子は紗由と連絡とって話ししたいって言いなよ」
華織はにこりと笑い、教室から出ていった。
彼女の好意に感謝しながら、皆の視線を避けようと、携帯を握りしめ私も教室を飛び出した。
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