オモイ

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不安になった私は、そっと紗由の側に近寄ろうとした。 すると 「来ないでっ!」 突然の大声に、教室は一瞬のうちに静まり返った。 「紗由?何かあったの?ねぇ」 私の言葉に紗由は顔をあげた。 その目には大粒の涙がこぼれていて、何故か私をきつく睨んでいた。 「紗由・・・?」 「ひどいよ、美菜子(みなこ)」 「え?何?ひどいって何が?」 「あなたのこと・・・、信じてたのに。ずっと親友だって、信じてたのにっ!」 問い掛ける私の声を遮るように、紗由は叫ぶような声でそう言った。
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