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ジリリリ…カチッ、
と朝7時にセットしたタイマーを止めて再び布団を被る俺、
池上奏太 イケガミカナタ
布団は気持ち良いものだ、いつまでも被っていたい・・・だが。
鈴花:こら!奏太起きろ!
バンッと戸を開けて入って来やがったのは、
早瀬鈴花 ハヤセリンカ
幼稚園からの幼なじみ、
こいつは極端なツンデレだ。
鈴花:まだ寝てんの?
奏太:うるせえなぁ、
ハッ!
鈴花:…今なんて言った?
奏太:い、いや。何でも。
鈴花:騙そうたってそうはいかないわよ?うるさい?そう言うあんたがうるさいのよ!
と叫びながら布団を剥ぐ。
ちなみに今の季節は春だがまだ寒さが厳しい4月だ。
奏太:うぅっ!寒ぃ!
鈴花:サッサと着替える、食べる、支度する!じゃないと…。
鈴花は窓の鍵を開け、戸まで開けようとした。
ここまでやられたら構いっこない!
奏太:わっ、分かったよ!起きれば良いんだろ?
鈴花:そうでいいのよ。
支度を済ませ食事を取り、俺達は家を飛び出した。
鈴花:ヤバい、あと10分しかない!
腕時計をみた鈴花が叫ぶ、
鈴花:もうっ、あんたのせいだからね?バカ奏太!
奏太:ハァ?そう思うなら俺を放って行けばいいだろ?
鈴花:バカ、家を知っている上幼なじみのあんたを見過ごせる程私は不器用じゃ無いわよ!
奏太:お節介←ボソッ
鈴花:・・・奏太?何か言ったかしら?
奏太:いや、何も。
走りながらも鈴花から漂う殺気を後ろから味わいながら付いて行き、俺達は何とか学校に間に合った。
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