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殺生丸の胸板に神楽の顔が
勢いよくぶつかったのだ。
『って―…』
ゆっくり目を開ければ
目の前には着物が映った
はっとして顔を上げると
随分と近い距離に殺生丸の
整った顔があり、
どきりとさせられる。
『…ふん』
殺生丸はちらりとあたしに
目をやるとそっぽを向きやがった
『………』
気まずい雰囲気が妙な
風とともに流れる―…
(どうすりゃいいんだ?💧)
自分らしくもない…
今の状況に少し戸惑ってしまう己が居る。
―…と、頭上から声がふってきた
『危なっかしい…
己の足元ぐらい気を付けろ』
そう言うと掴んでいた手首を
すっと離しくるりと背を向けた
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