その3人、転入生。

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席を指定された。 聖の席は一番窓側の一番後ろだった。 その右隣は見るからにボロボロな机で落書きや傷がたくさんあり、一輪の白い菊の花がいけてある花瓶が置かれていた。 嵐は聖の1つ前の席で、翔はその右隣だった。 聖は授業が始まってもその右隣のボロボロな机を見詰めた続けた。 休み時間になると、興味本位で野次馬が転入生に集まるはずなのだが、自己紹介のおかげでめったな馬鹿以外3人には近付こうともしなかった。 「気になるのぉ?」 何時までも机を見詰め続ける聖に翔は聞いた。 『あぁ。それに…依頼人が居ねーと始まんねーだろ?』 聖はシニカルに笑った。 それは、この世のモノとは思えない程美しくクラスに居た人間全てを魅了した。 しかし、その反面、美しすぎてとても恐ろしくも見えた。 今、彼女が考えている事は嵐と翔の2人以外理解できないだろう。 人間の脳なんかで理解しろと言うのが無理な話なのだが。
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