目覚め

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「鋼の乙女?」 一つだけ自分にわかる事がある。 それは俺は男性素体の兵器で、俺は決して鋼の乙女ではない。 「俺は決して鋼の乙女なんかじゃない。」 「あれ?そういう仕様じゃあないんだ?」 「気持ち悪い、男なんて。」 二人は顔をしかめる。 「悪いな、そういう事だ。」 彼女らは結構びっくりしているらしいが、俺は別にどうでもいい。 「それで、どうすんだ?」 出来れば、生かしてほしい。 そう思っていたが、期待は呆気なく裏切られる。 「当然殺すよ、まあ僕達が遊んでからだけどね。」 「そう、アナタには素敵で無様な死に様を演じさせてあ・げ・る。」 なんとかしないとまずい。 まだ死ぬことはできないんだ。 「とはいえすぐじゃないよ。先ずは君の全てを調べてからだね。」 「そう、先ずは実験モルモットにして、それから次は私たちの玩具にしてあげる。」 実験モルモットか…。 まだ生きる希望はあるかな。
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