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アメリカの領土のとある島に降ろされた俺は、それからしばらく様々な研究のための、文字通りの生きた素体として、実験された。
自分でも日付を数える事もままならないが、それでもなんとかモルモットとしての使命を果たしていった。
「まだ生きてるんだ?へえ、案外しぶといじゃないか。」
「本当に、モルモットの癖にやたらしぶといわね。いっそゴキブリに改名したらいいわ。クスクス」
二人の少女が再び現れた。
ついに来たのだ。
俺の処刑をするために。
「さあ、次は僕達と遊ぼう。」
「遊びはもう決めてあるのよ、あなた達が好きな鬼ごっこよ。」
背筋に寒気が走った。
そりゃあ追いかけてタッチなら分かるが、絶対に違う。
二人の姿は少女だが、その本質は何よりも冷血に人を殺す空飛ぶ戦闘機であり兵器だ。
「クスクス、楽しみだね、クスクス。」
「本当に楽しみね、クスクス。」
くそ、こんなところで死ねるか!
いいさ、受けてやる!
絶対に殺されたりなんてするもんか!
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