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「なあ、賭けをしないか?」
訓練所に呼び出された俺は、二人に提案する。
「賭け?」
「そう、ギャンブルの賭けだよ。」
「いいけど、君は何を賭けるんだい?」
相変わらずの見下すような眼差しの二人。
だが構わず続ける。
「俺の誇りと命。」
迷いなど無くそう告げる。
「負けたらお前たちの言うことを何だって聞き続ける。靴を舐めろといわれたら舐めるし、跪けって言われたら跪く。どんなムチャクチャな要求だろうと聞く。俺が朽ち果てるまで永遠に。」
そう言うと二人は意地悪な笑みを浮かべる。
「アハハハハ!いいねそれ、面白いじゃないか。」
「本当に。無謀だって分かってるのに、足掻いて変な事を口走ってるなんて、本当に馬鹿なやつね。」
二人の笑いに耐えながら、続ける。
それは俺が勝ったらの話だ。
「ただし、俺が勝ったらアメリカ軍に俺が参戦する許可をとってくれ。」
二人はさらに笑う。
「ばっかばかしい、あり得ないよ君がボクらに勝つなんてさ。いいよ、その賭け受けて立つよ。」
さてと、交渉成立だ。
絶対に勝ってやるよ!
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