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鬼ごっこと称する二人の遊びは、はっきり言って体のいい捕虜虐待だ。
「つまるところ、お前たちの機銃を避け続けられたら勝ちなんだな?」
「そう、いい遊びだろう?」
いいもんか、この野郎。
「まあ、貴方が勝ったらの条件はちゃんと守るから平気よ、クスクス。」
絶対に守るつもりがないな。
とはいえ守ってもらう。
「武装は無いのか?」
「無いさ、でも基本装備があるだろ?それだけあるなら、感謝したほうが身のためじゃないかな?」
この鬼ごっこを行うにあたって、俺は衣類と主翼を返してもらうことが出来た。
「まあ、確かにこれだけあれば、後は何とかなるだろうな。」
さてと、二人とも準備は終えたな。
「さてと、それじゃあ楽しく行こうか、アリス?」
黒いほうの少女が白いほうに呼びかける。
「ええ、姉さん。」
二人が機銃を構え、俺も身構える。
「零式艦上戦闘機弐式レイジ、いざ参る!」
さあ、戦いのはじまりだ!
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