7人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
見ると、僕の妹……涼は床に座り込んで上目遣いで僕を睨んでいる。なんか不機嫌な様子だ。
「なっ……何だよ」
視線にわずかに殺気が混ざっているようで、少し怯む。
「……つまんないんだもん。兄ちゃん、ずっと寝てばっかで遊んでくれないから」
「は」
お前それ、中学生のセリフじゃねーよ。
「別に、僕じゃなくても、一緒に遊ぶ友達くらいいるだろうに」
「いるけどさ……今日は皆用事だったり旅行だったりで居ないんだよ~……」
「…………」
まぁ、そんな日もあるだろうさ。
そんな時。TVにはまた、「あの」画面が映っていた。
最初のコメントを投稿しよう!