『セカイセイフク』

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「こんなのダメに決まってるじゃない!!」 彼女がだんっ、と机を叩く。 「こんなの着たら隠密行動が出来ないわ!さらに素早さ80%ダウンよ!」 「そんなに?」 「存在感バッチリでいいじゃないか。敵にも雑魚だからってスルーされないぞ!」 「スルーされてでも敵を足止めするのが雑魚の役目よ!」 「絶対こっちの方がいいね!」 「こっちよ!」 お互いの戦闘服を持ちながら言い争いをする二人。 私は二人を残してそっと部屋を出た。 すると部屋の外では戦闘員たちが争っていた。 「どうしたの?」 私が聞くと、戦闘員たちは我先にと私に話しかけてきた。 「先輩!このデザインどうッスか!?」 「先輩!こっちの方が…」 「いや、これは…」 紙に書かれた戦闘服のデサイン。 「…制服考えるより、世界征服しようよ」 この組織、辞めたい。 end
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