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「ふふふ…ついに出来たわ」
薄暗い部屋。
「何が出来たの?」
部屋の奥で机に向かって不敵に笑う人物に私は聞いた。
「これよ」
「?」
彼女はばさり、と私の前にそれを広げた。
「………何、これ」
「見たらわかるじゃない。戦闘服よ」
真っ黒な全身タイツ。
「………誰の?」
「戦闘員たちのよ」
私はその全身タイツをゴミ箱に捨てた。
「ああー!!」
彼女は慌ててゴミ箱から全身タイツを出した。
「何するのよ!」
「だって、今時そんなダサいの誰も着ないよ。昔のシ◯ッカーじゃあるまいし」
「バカね。あんなのと一緒にしないでちょうだい!」
彼女はキッと私を睨んだ。
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