運転手の話

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え?俺の話を聞きたいって? 酒をおごってくれるなら話してもいいぜ? 酒をおごるから早く話してほしいって… あんたもせっかちだなまぁ、暇つぶしに話してみるか? え~と…あれはたしか駅前で客待ちをしてた時だったかな? 一時間ほど待ってたら、変な格好の男が乗ってきたんだ。 その男っていうのが変なやつでさ、でっかい刀なんて持ってたんだ。 まぁ、客だからと思いタクシーをだしたんだ。 その男ってのが、また全然しゃべんないんだよ。 だから、こっちからしゃべりかけてみたんだ「お客さんお仕事は、何やってるんですか?」 「サラリーマンだが、何か問題でもあるのか?」 「いや聞いてみただけです」 「それなら問題ないだろう、黙っててくれ。」 「それなら一つだけいいですかね。最近この近くで殺しがあったらしいですよ。」 「ふ~ん、犯人はどんなやつだ?」 「たしか、スーツ姿にでっかい刀を持ったやつだって聞きましたね」 「その犯人って俺のことだよ」 「みればわかりますよでも、自分からいうなんて何故ですか?」 「まぁ、お前をころせばいいだけだしな」 「お客さん、俺を殺すなんて不可能ですよ」「なぜだ、お前一体…」 「あんた俺を知らない
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