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「村が…燃えてる…俺の…故郷が…」
村全体が火の海と化していた
グレンは後先を考えずに村に向かって走り出した
「ハァ…ハァ…くそっ」
村の門の前まで来たが火の勢いは激しく中に入るのは不可能だった
「なんなんだよ…なんでなんだよ!誰か!誰かいないのかよ!」
外から大声で呼んでみるが村からは炎の音しか聞こえてこなかった
「くそっ…どうなってん…」
殺気を感じふと後ろを振り返るとそこには狼のような生き物に周りを囲まれていた
「なっ…いつの間に魔物が!?」
ゆっくりと背負っている大きな剣を構えようとした時奥の方から誰かが歩いて来るのが見えた
青い鎧、青い仮面、長めの剣、大きな盾、何処かの騎士のようだった
魔物達は騎士が歩いてくる道を空けていた
そしてその騎士はグレンとの距離が後数メートルの所まで近づいて立ち止まった
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