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ガキィィン!
騎士は軽々とグレンの剣を受け止めた
何も使わず素手で…
「なっ…!?」
「…フンッ!」
ゴスッ…
「がはぁ…」
騎士のパンチがグレンの腹部に当たり血を吐きながらその場にうずくまった
「…ハァッ!」
ガンッ!
「ぐあぁ!」
追い撃ちをかけるようにグレンの頭部を蹴りその勢いで近くの木にぶつかった
「くっ、くそっ…が」
「つまらん」
騎士は背を向けて立ち去ろうとした
グレンは騎士の意外な行動に驚きを隠せなかった
「っ!?…なんで止めを刺さないんだよ…」
「…」
騎士は黙ったまま魔物達と共に黒い霧に包まれ消えた
「ま、待て…ぐっ」
後を追おうとしたがもう力が入らず動くことが出来なかった
「ハァ…ハァ…」
動けないまま段々と意識が朦朧としてきた
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