崩れていく日

4/46
前へ
/96ページ
次へ
そういうストレスが重なったのだろう。 母は父がいない間、夜な夜な泣いてわめいた。 八つ当たりしてるわけじゃない。 怒鳴り散らしてるわけじゃない。 ただシーツにくるまって泣いていた。 母は強いイメージしかなくて、何があっても怖くないんだって思ってたからなにもできなかった。 母は泣き止むと決まって私に言った。 「お父さんには内緒ね」 私は従った。 今でも言ってない。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

99人が本棚に入れています
本棚に追加