序章

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確かに学園側としては人入の行動――否、奇行は頭の痛い話ではある。 だが、それは人入が齎す利益に比べれば微々たるものなのである。 それでも、その奇行が学園の名誉を損なわせる物であったり、人入の学力や才に影響が出るものであったならば、学園側もそれなりの対応をしただろう。 だが、それもない―――それらの奇行は、人入の手腕により学園の名誉を傷つけないようにするばかりか高めるように情報操作され、人入自身の学力にも才にも何ら影響を与えなかったのである。
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