prologue

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俺、中村恭弥はつい先日、桜庭姫と付き合い始めた。 本当に最近だ、まだ一週間も経っていない。 な の に だ 俺は今、他の女の子と一緒に歩いている…。 このことを姫が知ったら…うん、あまり想像したくないよな。 「恭弥?どうしたの?顔色…悪いよ?」 「あ?気にすんなって」 この人は誰か? こいつは幼なじみの斎藤和葉だ。 和葉は、俺のもう一人の幼なじみ、須藤達也と付き合っている。 ならなぜ一緒に歩いてるかって? いや特に深い理由があるわけじゃないんだ、気にしないでくれ。 気にするなって言われると余計気になるよな? うん、知ってる。 だからあえて気にするなって言ったんだ。
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