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母親は、祖母のことを悪し様に吹聴する人だった
だからか
あたしは
祖母に逢ったら
どうなるんだろうと
恐怖すら感じていた
姉は祖母の記憶があるからか
吐きながらも
叔母さんと楽しげに言葉を交わしていた
あたしは
東京の祖母が暮らす家は
3才の時にあたしが
記憶していたのと
あまり変わらなかった
ただ…
怖かったから
姉の後ろに
隠れていた
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