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祖父母の家は
1Fが居間と小さな部屋(納戸みたいな狭さ)とお風呂とトイレで
2Fは広いベランダと寝室ともう一部屋ある家だった
東京の下町で
小さな家だったが
当時あたし達が暮らしていた四畳半と六畳の借家に比べると
充分な広さに思えた
あたしと姉は
あたしが9才になるまで
この東京の家で
たくさんの楽しい思い出を作ることになる
あたしは
おばあちゃんの優しさと厳しさがあったから
今こうして
生きているんだと思う
母親は
あたし達を
夏休みギリギリまで
預けて
自分は遊び回っていた
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