6才

9/13
前へ
/82ページ
次へ
あたしが三日麻疹を治しておばあちゃんと家に戻って 2~3日が経った 今度は姉が三日麻疹にかかった 姉はあたしが看病してもらったのを 奈都だけずるいとだだをこねて おばあちゃんを呼び寄せた ボロい平屋の四畳半で せんべい布団におばあちゃんとあたし達姉妹で眠った あたしはおばあちゃんがいることで 母親があたしを叩いたりなじったりするのが止むのが 嬉しかった。 後におばあちゃんは あたし達の狭い部屋のことをこう語った 『狭い部屋に薄い布団敷いて、おもちゃが下敷きになった状態で寝かされてるあんた達が不憫で涙が出たよ。』 と言われた あたし達にはそれが普通だったから そんなに不憫だとは感じなかった ・
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加