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ギルドに自分たちの居場所は無かった。
保護されてきた生活から一歩出ればたとえ15歳でも社会の一員として扱われる。
世間を甘く見ていた。
どうしようもなくなり、ザリは泣きそうになり、マロンはうまく事が進まないことに苛立ちを覚えていた。
狙いすましていたかのように二人に孤児院に戻るという選択肢が陰を見せ始める。
――その時だった。町の方から叫び声が聞こえたのは。
びくりと肩を竦め、二人は硬直したが、出口付近にいたハンターたちに押しのけられてしまった。
なんだなんだ!?とハンターたちは我先にと町へ向かっていく。
「マロン?」
ザリはマロンの顔を見やる。そしてマロンはザリが何を聞いているかすぐに理解でき、
「ああ、オレたちも行こうぜ!!」
と返す。
こうして二人はギルドの外へ飛び出した。
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