最期ノ再開

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「じゃあ順番に質問に答えていくね」 直ぐ様立ち直った立ち直りの早いようであるクルニィが言った。 わたしはようやくか、と思いながら息を吐く。 「質問1、ここはどこか。答え1、ここは魂が集まる場所です」 「魂?じゃあ何でわたしとこの男はちゃんと人型なの?」 クルニィは困ったように眉尻を下げてから「質問を増やさないでよぉ」と嘆く。 だって、全てが全て意味不明なんだもん。 小さく頬を膨らませているとクルニィはやれやれといった様子でため息らしい息を吐いた。 「この男は僕が選んで、君はこの男が選んだから」 「何でわたしを選んだのよ?」 男に睨み付けるような目をやると、男は「近かったから」とただそれだけ。 わたしは何故か意味もなく「わぉ」と呟いてしまう。 「質問2、僕は何者か。答え2、僕は天使とも言えるし悪魔とも言える。神様とも言えるし閻魔様とも言える存在。僕はこの場所の魂の管理者で消すこともできます。君たちは僕の気まぐれでチャンスを与えられた人間です」 ぴっと手のひらを上にしながらわたしたちに人差し指を向けたクルニィ。 これをチャンスと言うのかクルニィさんよ。 わたしは早く何事もなく新しく生まれ変わりたかったのに。 「質問はないね。じゃ、次。質問3、死んだんじゃないのか。答え3、死んだよ。だけど僕が可哀想な魂にチャンスを与えるために生と死の狭間にいる君たちに形も与えたんだ」 「チャンスなんていらないのに」 「ホントかな?」 わたしが呟いてすぐに問い掛けてきたクルニィにわたしは顔を向けた。 妖しい笑みを浮かべながらこちらを見ている。 「このチャンスっていうのはね、大切なことを気付かせてあげるチャンスなんだ」 「大切なこと…?そんなの──」 「“わたしには必要ない”って?」 「……」 言おうとしたことをそのまま先に言われて思わず黙り込むと、クルニィはクスクスと笑った。 不愉快そうに睨み付けていると「人って単純だから」と楽しそうに言う。 わたしの視線は無視か。
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