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『大好きだよ…』
そう言って消えた君…
この手に残っている
君のぬくもり…
もう一度触れたくて…
抱き締めたくて…
俺は捜す…
君の姿を…
だが 君はいない…
いるはずがない…
あの日君は
空を舞っていたのだから…
俺の目の前で…
翼を持った天使の様に…
空を舞い
地に落ちた君の身体は
鮮やかな赤い水の上へ
魚の様に音をたてて…
落ちた…
俺の心は
『歓喜』から『絶望』へ…
触れた頬は冷たくなっていき
抱き締めた身体は白くなる…
まるで白磁器人形
-ビスク・ドール-の様に…
動かない両腕…
開かない瞳…
『大好き』の言葉を紡いだ
赤い唇は
今はもう何も紡がない…
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