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俺は後悔の涙を流す…
――あの時 呼ばなければ――
――俺が『来るな!!』と叫んでいれば…――
だが それは
選ばれなかった選択肢…
選択-セレクト-されたものは
最悪の結末を生んだ…
これがゲームなら
よかったのに…
ゲームなら『リセット』ができる…
君が死んだことを
『リセット』できるのに…
そうか…
ゲームなのだ人生は…
少しの間違いって
つきものだよね?
なら『リセット』しよう…
君のいないこの人生に…
この世の全てに…
別れを告げよう…
ほら カンタン
少し地から足を離せば
すぐ終わる…
もう一度
『コンティニュー』しよう…
君に出会ったあの日から…
そして言おう
君と出会えてよかったと…
君を愛していると…
この腕に抱く
君の心に届くまで…
幾度も幾度も…
飽きるほどに…
そして…
聞いてみても
いいだろうか…?
『君は幸せなのか』
『俺のことをどう思っているのか』と…
君は 向日葵の様な笑顔で
微笑って言うだろう…
『あなたといられて幸せだよ…』
『大好きだよ…』
そう 答えるだろう…
そして 俺の中で
もう一人の俺が
冷笑を浮かべて
残酷に告げた…
『俺達は運命-ディスティニー-を
神に弄ばれるだけの
ただの人形-ドール-…
操り人形-マリオネット-だ…』と…
ああ…本当は分かっている…
幾度となく繰り返している
『運命-ディスティニー-』なのだと…
だが もう一度
君に会いたいのだ…
もう一度…
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