ユメ

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「飲んだよ」 「っ!何で?!」 「…行かなきゃ」 「は?」 「会いに、行かなきゃ」 「…笠間さんに?」 頷いたら、 クロはまた泣きそうな顔をした。 「待ってんの、翠ちゃん」 「……」 「俺が来んの、ずっと待ってる」 「…リーダー」 「早く行かなきゃ」 「リーダー!!」 「邪魔すんなよっ!」 思わず怒鳴ったら、 クロの肩がビクってした。 怒鳴ってごめん。 けど、 けど… 邪魔、しないで。 待ってるんだ。 ずっと一人で。 俺が、会いに行かなきゃ。 寂しい思いさせたくない。 「リーダー」 「………」 「わかってるでしょ?」 わかってる。 わかってるから、 「あいつはっ、」 「やだ…」 「笠間さんは、」 「…っやめろ!」 それ以上言わないで! 心の叫びは、 口から出ることはなく。 とっさに耳を塞いだけれど、 「笠間さんは、死んだんだよ!」 クロの声が 楽屋中響き渡るのを感じた。 .
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