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物凄いお人好しなら最後まで話を聞いてくれるだろうけど、俺のように話を聞いてピンときたりはしないだろうな。
「わかってくれたかしら?」
「ああ、センスのない名前だとは思うけど」
「う……ネーミングセンスについては否定しないわ、それよりあたしの言ったことは受け入れてくれたみたいね」
「少しハッキリしないとこもあるけどな…」
「そこらへんはあなたの特殊能力ですぐ慣れるわよ」
「そうなのか…?んで?活動内容は具体的になにをするんだ?」
「表向きは人助けのボランティアね、依頼があったら今日みたいにみんなで行くわ、あたしはあなたの勧誘のため休んだけれどね」
「表向き…?」
「別に悪い意味じゃないわよ?純粋に人並み以上の能力を持った人達を集めて世の中のためになんかしたいとは思っているもの」
「じゃあどうゆう意味だ?」
「単純に興味があるのよ、特殊能力を持つ人間ばかり集めたらどんな生活を送れるのか」
それはわかる気がする。
クラスの中では目立つ存在だが、秀でた能力を持つ人間だけのコミュニティに混ざったらどんな風になるのか。
「まぁ大まかな説明はこんなところね、他の会員もあたしと同じ考えのもと活動しているわ」
「特殊能力ってのは言いすぎだと思うけどな」
要は人より異常に秀でた何かを持ってる人間が集まっただけの話だ。
「そう称してるだけよ、それよりどうなの?入ってくれるの?」
「………そうだな、入会してみるよ」
正直不安だが、何故か断るという選択肢が浮かばなかった。
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