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普段は地味な優等生、そんな人物があれを引き起こしたと言う。
紅也はその人物をイメージするが、とてもそんなことをするような人物像は浮かび上がらない。
一体どんな人物なのだろうか、そう考えた時に気付いた。
「薬屋…大助だと…?」
それまで何の反応がなかった龍星が顔を利菜へと向けていた。
その顔に浮かび上がっているのは驚愕、利菜の言うことが信じられない、そう告げている様にも見える。
「そいつは…どこか冴えなくて何処にでも居そうな顔立ちをしてて…頬に常に絆創膏をしてたりするのか?」
それがその薬屋大助とやらの事を言っているのなら随分と内容が細かすぎる、まるで知り合いとでも言わんばかりに。
そして問われた利菜の顔は龍星以上に驚愕が貼り付けられていた…それだけで利菜の考えていることは理解出来た。
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