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「…龍星、あんた薬屋と知り合いなの?」
まさか言い当てられるとは思いもよらなかったようで、訝しげに利菜は龍星を見つめる。
まぁ、分からなくもない、紅也も想像すらしていなかった事だ。
――いや、それはおかしいか。
正直な話、紅也には薬屋大助と言う名に聞き覚えがあった。
ただいつどこで聞いたかはまるで思い出せない、結構前に聞いたような気がするが定かではない。
最もそんなことは今はどうでもいい、それよりも重要なのは何故龍星が薬屋大助を知っているのかだ。
五年以上は龍星と一緒に居たが、そんな人物と知り合いだなんて正直聞いたことがない。
その事を聞こうとして紅也は不意に顔をしかめた。
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