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その揺れの中心地と思われる地点。
そこには複数の人影があった。
「う、ウオオオォ!?!?」
そこで対立しているのは二つに分けられる、一つは異形とも言える巨大な“虫”を従える黒いロングコートを羽織り、顔を大きな黒いゴーグルで顔を隠した者たち。
数は三十に昇るだろうか?
五人を残し、残りは足や羽のみを潰された虫と共に地に伏して動かない。
そして五人の内の一人が、自らの虫を対立している人影へとけしかける
「だから無駄っつってんだろうが、六回も言わせんな。」
今にも虫に襲われると言うのに、その人影は呆れにも飽きたようにも聞こえる口調で、鬱陶しそうに右手を挙げた。
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