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「まぁ、確かに可愛かったけどさ…」
霞と小海の頭には、先程の不機嫌な龍星の姿が浮かんでいる、あの姿を見ると何故か可愛いと言うのが躊躇ってしまう。
可愛い物好きの歩にはそうでもないのかもしれないが。
「……まぁ、あいつは怒らせないのが一番でしょうね…」
そして龍星を知っている利菜は三人に気づかれない様にボソリと漏らす。
例え三人が龍星の事を可愛いと言っても、このあと起こるだろう“惨劇”を見れば、そんな考えは一瞬で消し飛ぶだろう。
その“惨劇”の犠牲者となる龍星が不機嫌の原因となっている優等生に、利菜は心の内で合掌する。
ちょうどその時、担任である教師が入ってきたのを見て利菜達はそこで話を切り直ぐに席に着いた。
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