再会と出逢い

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「おはよう、ん?薬屋は遅刻か?珍しい…」 確かに珍しい、薬屋大助が遅刻したことなど利菜自身見たことがない。 ただ今日は事情を知っている、言う気など更々無いが。 「まぁいい、それよりもだな…」 一旦言葉を切り、わざとらしく咳き込む担任に思わず疑問の視線を向けてしまう。 「実は…今日二人転校生が来た、それも男子二人だ。」 途端に上がる歓喜と落胆の声、誰が上げたかは言う必要は無いだろう。 ただ一人だけ、思いっきり顔をひきつらせているが。 (ま…まさか…) 男子二人の転校生、その言葉を聞いた瞬間とある二人の少年が浮かび上がる。 ――そう言えば今日転校生してきたとか言っていたような、と今朝言われた言葉を思い返し。 (薬屋…本気でご冥福をお祈りするわ…) この場に居ない優等生に本気で内心合掌したところで… 「じゃあ二人共、入ってきてくれ。」 担任が廊下に向けそう告げると教室の扉が開き、二人の(出来れば違ってほしかったと密かに利菜は思った)男子生徒が教室に入って来た。
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