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マクドール「カスミ…………。」
マクドールが顔を背けているカスミを呼んだ。カスミは呼び掛けに答えない。
何故ならば、カスミが今振り向くとマクドールと顔が間近になるからだ。そうなればカスミは緊張と興奮(?)で倒れるかもしれないから、とわかっていたからである。
普段のマクドールならここまでで終わっていただろう。しかし今日のマクドールは違った。
カスミ(心の中)「うぅ~~…………、こんなんじゃもっと嫌われるかも…。でもこんな近くで見たら恥ずかしすぎて目あわせられないよぉ。というか今日のマクドール様は積極的っていうか、初めてこんなことされて、嬉しいけどどう反応すればいいのか全然わかんないよぉ~~。」
マクドールを他所にカスミは心の中で終わりのない葛藤にまみれていた。どうやらマクドールのとった行動は嬉しいらしい。
カスミの苦しみ(?)などお構い無しにマクドールが行動に出た。
マクドール「こっちむきなよ。」
言葉と同時にマクドールの手が動いた。
カスミの顔半分に手を回し、頬や耳を指で包むようにしてしっかり挟み、外れないようにした。
直ぐ様マクドールの手に力がはいり、カスミの顔は否応なしにマクドールと間近になるのだった。
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