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マクドール「君に一つ……聞きたいことがある。」
マクドールが真剣な眼差しでカスミにいった。
さっきまでとは違うマクドールの様子にカスミが気付き、緊張や胸の高まりがカスミの中から消え、カスミもまた真剣な眼差しでマクドールを見た。
カスミ「なんでしょうか?」
勇気を出してマクドールはカスミにストレートに聞いた。
マクドール「お前は…………俺の事をどうおもってるんだ?」
カスミ「えっ……!?」
緩やかに過ごしていた二人の関係に、唐突なマクドールからの問いかけ。
いきなりのマクドールの問いにカスミは頭がついていけず、混乱の中、たどたどしい言葉だけが出ていた。
カスミ「えっ、やっ、あぁ………、えぇっと、その…。」
自分の気持ちはわかっている。
マクドールを心から愛し、だれよりも側にいたいと。
辛い人生を歩んできた彼を支えて行きたいと。
だが言葉に出来ない。もし気持ちを伝えたら、この心地よい関係が終わってしまいそうで。
何より、自分の気持ちを伝えて、マクドールに拒絶されることを恐れたのだ。
だが気持ちは伝えないと相手には伝わらない。伝えずに伝わる心からの気持ちなんてきっとない。
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