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角を曲がってしばらく走った所で足を止めた
息が上がり動機が激しいのは
ダッシュのせいだけじゃなくて
めちゃくちゃ緊張してるからだろう
予想通りあの車がすぐに角を曲がってやってきて私の脇に止まった
運転席のウィンドウが下がり
見覚えがある顔が直接そこにいた事が少し意外だった
「瑠…」
「開けて!!」
口を開きかけた相手を遮り私は叫んだ
「私と話しがしたいんでしょ
聞いて上げるから乗せてっていってんの!!
急いで!!皆に見つかる前に!!」
「あ、あぁ」
私の気迫に圧されて慌てた顔を見せたと思うと
すぐに扉のロックを外す音がしたので
扉を開け後部座席に飛び込んだ
「早くここから離れて!!」
「はい!!」
そう言って慌ててアクセルを踏んで車を発信させた相手があまりに滑稽で
それと学校から離れていく安堵感から私は苦笑した
何改まってんだか
………自分の娘相手にさ
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