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それに続くリオをジロジロと観察してみる
まだ眠そうな不機嫌な顔
寝癖の残ったグチャグチャの髪
起床して5分で家を飛び出したって感じだろう
私の視線にきづいたのか
リオがパッとこっちを向いたので
つい顔をそらして
「おそよーさま」
なんて可愛い気もなく言ってしまった
リオはムッとした顔で立ち止まり
「瑠美花、オレ今日は朝練ないから
登校時間同じっていったよな?」
でもだからといって『一緒にいこう』とは
言ってくれなかったじゃん
「私も日直だからいつもより早くでるって言ったよ」
目をあわせずにそっけないそぶりで応える、
「それでもいいって言っただろ」
私は指を三本立ててリオへ突き出した
「何だソレ?」
「3回チャイム鳴らしてみましたがなにか?」
リオは言葉につまり
それからそっぽを向いて自分の席へと行ってしまった
私は突き出してた指をみつめため息をついた
我ながら可愛くないやつ
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