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「りんちゃん!」
忽然と現れた、りんと殺生丸に驚かずに艶やかな大人の女性を思わせる笑顔を浮かべながら今すぐ駆け出しそうに歩みよる。
「かごめさま」
りんがかごめに視線を向けると殺生丸はりんをやんわりと地面に下ろし、ふわりと丘に飛んでいった。その動作が一つ一つ自然で、りんは当たり前の事のように普通にしている。
「お久しぶりです」
軽く会釈してから嬉しそうに笑いかける。りんは辺り一帯を懐かしそうに見つめてから、またかごめに目線を合わせた。
「ってあれ?
その子は……?」
コソコソと、かごめの後ろに隠れながらも時折、りんをちらちら見る小さな子供がまたまた小さな手でかごめの裾を握っている。
ちょこんと頭の上に見た事ある耳が可愛らしい。
「うん、りんちゃんが西国に行ってから産んだのよ」
まだ、幼い体を抱き抱えると、白い髪の毛に頭に犬耳。顔つきはどちらかというとかごめに似ているその子は、まさしく……
「犬夜叉さまとかごめさまのお子ですよねっ
おめでとうございます」
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