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「もう一度言う……
りんを娶る。異議はあるか」
怒涛を含めた膨大な妖気に皆、息を呑む事くらいしかできないでいた。
「……りんに何かした者は」
バキリと指をならし冷たい瞳で辺りを見渡す。
「殺す」
空気が凍る。
主がこの屋敷に戻ってきてから一度もこんな姿は見ていなかったからか、視線をもずらす事ができずに凍ったままであった。
殺生丸が部屋から出た後も誰一人喋らず、ましてや批判の声など上がる事はなかった。
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