元(もと)

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「ぶざけんなよ?」 親父は俺の顔を殴ってきた 血が床に滴り落ちる 腹を蹴られむせる… 家には俺を助けてくれる奴なんて居ない… よりによってこんなときに母親まで帰って来た 母親は俺が父親に殴られている所を笑って見ていた 母親も父親と一緒になり俺を打つ やがて俺は力が抜け倒れた そんな俺を父親は手足を縛った 動けなくなった俺はただ横になっているしかない… やがて母親が煙草を吸いはじめ、父親は俺の口を抑えた 何をされるのか…すぐに予想はついた 母親は俺の腕に煙草を押し当てたのだ 「…っ!」 痛い… 熱い… 俺の気も知らず煙草を俺の腕で擦った 俺はまるで肉をえぐられたような痛みに襲われた 「ぅあああぁぁぁぁあぁあ!!!」 初めて声をあげた俺… 「うるせぇよ…」 と 父親に頭を思い切り蹴られ、気を失った
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