初めての

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現在時刻午前7:00 「ん………っ」 夏琉が目を覚ます 「起きたか…」 「七瀬……っ!」 急に腰を痛がった ヤり過ぎたか……… 「お前は今日一日此処に居ろ」 「うん……」 「あ…風呂入るか?」 「うん」 俺達は風呂へと向かった そして、服を脱ぎ、風呂へと入った 夏琉を浸からせ、自分は体を洗う 「……」 顔が真っ赤だな… 「大丈夫か?」 と、俺が聞くといつものように微笑み、答えた 「うん……平気…」 と… だが、上せたらしく危うく溺れ掛けた夏琉を抱えあげ、仕方なく上がった 俺はうちわで夏琉を扇ぎながら汗を拭いた 翌日、夏琉は熱を出した 今日は日曜日だが、急な仕事が入ってしまった俺は休む事も出来ず、夏琉を家に置いておくしかなくなった 「夏琉…?飯、ここに置いておくから…食えよ?病院は帰ってきてから行こう」 「うん……」 辛そうな夏琉に俺は何もしてやれないのか… いろんな事を考えながらも家を出て、仕事場へと向かうのだった… 午前9:00 やはり夏琉の事が気になる… その日は早めに帰った だが… 既に夏琉は家には居なかった 「何処行ったんだよ!!夏琉!」 俺は近所を捜し回ったが一行に見付からず携帯に掛けたが繋がらない… 何処だ…!! 俺は街中を歩いていた すると一本の着信が入っていた 知らねぇ番号… 夏琉では無い… その番号に掛けてみた 繋がったのは病院だった 夏琉が事故にあったらしい… なんでだ… あいつには外に出るなって言ったはずだ…なのになんでだよ… 夏琉!! 俺は病院へと駆け込んだ 病室には 夏琉と医者、それと男が居た 「おいっ!夏琉は!?どうなったんだよ!!」 医者に飛び掛かり、問い掛けた 「君が…七瀬君かい…?残念だが…」 と言いかけた所へ知らない男が口を挟んだ 「残念だったな?夏琉はもう死ぬかもしれないぞ?」 こう言った男の顔は笑みを浮かべていた 「てめぇ誰だよ…ふざけんじゃねぇ!!!なんで笑ってんだよっ!!」 まるで面白がっているようだった 知らない奴なんかに… 「俺は…夏琉の…元恋人だ…」 「!?」 恋人… ならなんで…笑ってられんだよ… 「君のせいだよ?君が夏琉をほったらかしにしてたから…俺はただ夏琉に会いに来ただけだから… もし君が夏琉から目を離さなきゃこんなことにはならなかったんじゃない?」 クスクス笑う…
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