1章~何で登んなきゃいけないのよッ!~

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「僕がやります」 妙なアクセントのイケメンの分類に入りそうな男が挙手した。 「じゃあ岩間君、生徒会の事はよろしくね☆」 なんか、岩間がイケメンの分類に入るからかな。文末に☆が付いたような……。 うん、気にするな、俺。 「で、……一通り終わったかな。はい、では、ちょっと聞いてくださいね」 新米先生の話か。これで始業式が終わる。 「えー……今日、先生は皆さんと初めて会った訳です、はい。これから一年間、いろいろあると思いますけど、頑張って行きましょうね!」 本日二度目の吹き出し笑いが、俺の中で始まろうとしていた。 「解散!!」 その言葉と一緒に帰り支度の終えた光を連れた。 原崎って名字の新米先生は、敬礼なんてして言ってた。 本当に笑える……! 外に出た途端、堪え切れず吹き出した。 「ぶッッ…………、アッハハハハ!」
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